イスラム教の広がり
第8週 第1日(月)
預言者ムハンマドが632年に死ぬと、彼がメッカで開いた宗教は驚異的なスピードで中東全域に広まった。
イスラム教徒の軍勢は、自分たちの宗教を掲げながらアラビア半島、ペルシア、シリア、アルメニア、エジプト、北アフリカ、アフガニスタンを次々と征服した。
ムハンマドの死から100年もたっていない711年には、現在のスペインを征服し、イスラム教をヨーロッパにもたらした。
三大陸にまたがるイスラム帝国は、いつ崩れるかもしれない統一を維持するのに悪銭苦闘していた。
首都をメッカから、世界最古の都市と言われるダマスカスへ移し、当事者である歴代のカリフたちは、支配を固めるため立派なモスクを建てた。
まだ暗黒時代の只中にいたヨーロッパのキリスト教徒にとって、イスラム教の躍進は恐ろしいものだった。
イスラム軍はフランスにもやってきたが、732年にカール・マルテル率いるフランク王国軍が、これをなんとか撃退した。
歴史学者の中には、この戦いは歴史の転換点で、この勝利のおかげでイスラム教がさらにヨーロッパに広まるのを食い止めることができたのだと考えるものもいる。
イスラム教がどう生まれて、なぜ広がったかはよくわからんかった。
宗教が広まるには社会情勢を反映していて、それを救う・苦しみを和らげるために宗教というものが流行るというのが自分なりの理解で、当時どういう情勢だったのかが気になる。
単純に国を征服すると自国の文化を押し付けるということが、広まるか否かだとするとなんだか悲しい気もする。