ユリウス・カエサル
第5週 第1日(月)
ユリウス・カエサル(紀元前100~前44)は、全1世紀に現在のフランス、ベルギーおよびドイツ西部を征服して頭角を表したローマの将軍である。
カエサルの高まる人気に、ポンペイウスを中心とするローマ元老院は脅威を感じ、カエサルに軍隊を解散せよと命じた。
カエサルはこれを拒絶した。
軍団を率いてルビコン川を渡り、首都ローマへ進軍して、内覧を引き起こした。
彼は敵軍を追ってヨーロッパを横断し、最後にはポンペイウスが暗殺されたエジプトにやってきた。
エジプトではクレオパトラと恋に落ち、彼女を女王に据えた。
ローマに戻ると独裁官として国を治めた。
カエサルは、前44年3月15日に、反対派によって暗殺された。
暗殺犯の中には、カエサルが目をかけていたブルートゥスもいた。
紀元前に頭角を表した将軍のお話。
部下が力を持ちすぎると制御できなくなった国が、解散や戦いになるのはどちらが悪いのか。
この話だけを見ると国が一方的に軍隊を解散せよと迫っているが、カエサル軍自体が自由奔放に振る舞うようになったという事象もあるかも知れない。
いずれにしても、より力を持ったものが勝ち、勝ったものが正義というところか。
これともう一つ、ブルートゥスという名前に見覚えがあって調べてみると「ブルータス、お前もか」という言葉に行き着いた。
これは、シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」という劇中のセリフで、誰もが一度は聞いたことがあろう。
裏切りの意で、カエサルを裏切ったときの話が起源であるということを改めて知った。