アレクサンドロス大王

第4週 第1日(月)

アレクサンドロス大王(紀元前356~323)は、ギリシャ北部の山間部にあるマケドニア王国でうまれ、アテネの哲学者アリストテレスから教育を受けた。

父王フィリッポス2世はマケドニアの粒度を広げ、アテネなど古代ギリシャ都市国家の大半を支配下に収めた。

父が劇場で暗殺され、アレクサンドロスが20歳で王位を受け継いだ。

アレクサンドロスは、父をしのぐ驚異的な勢いで各地を次々と征服し、当時の地中海世界の大半を含む帝国を築いた。

アレクサンドロスの軍隊は本拠地であるマケドニアを出発して、ギリシャ、シリア、エジプト、メソポタミアを征服、さらに王になって6年後前330年にはペルシャ帝国を滅ぼした。

帝国は拡大を続け、やがてインドにまで到達した。

しかしその治世は、アレクサンドロスが33歳の時に古代バビロンでなくなったことで、突然終わりを迎えた。

アレクサンドロスが築いた大帝国は、配下の将軍たちによって分割され、その状態はローマ人に征服されるまで数百年間続いた。

征服したギリシャ人は、戦いで破った民族の文化を単に破壊するのではなく、これを吸収し、ヘレニズムと呼ばれる新しい融合文化を築いた。

この数多くの文化の融合こそが、アレクサンドロス大王が現代世界に残した最も有意義な遺産であろう。


父の王位をアレクサンドロス大王は20歳という若さで唐突に引き継いだというのに、ヨーロッパ南東部の広範囲を征服できたというのはまさにカリスマ的な存在だったことが窺える。

アレクサンドロス自体が征服する地域が小さくなるから父王の征服事業を好まなかったというエピソードから、突然の王位を継ぐといえど、子供の頃から心構えだったり計画をしっかり立てていたんだなと感じた。

またアレクサンドロス大王は狩りが好きで、最大一日にライオンを含む4000頭の動物を狩ったという話からも、若干サイコパスな部分を感じつつ、やはり世を治める人はそれぐらい頭おかしい部分を持っているのかなとも思った。

ともあれ、それぐらい他人に影響力を持ったアレクサンドロス大王がどうやって人を扇動し、征服を続けられたのかも気になるので、今度そういう本も探して読んでみたい。