プラシーボ効果

第8週 第4日(木)

プラシーボ(偽薬)効果とは、医学的には効き目のない治療で患者にプラスの影響が出ることを言う。

病人に生理食塩水を注射したり、砂糖の錠剤を与えると、薬効はないのに気分がよくなることが多い。

とりわけ、偏頭痛や腰痛、抑うつ症状など、他人の目にはわかりにくい心身の不調には、こうした結果がよく現れる。

鎮痛剤のプラシーボ効果は、少なくとも部分的に、脳内の化学反応で説明できる。

脳が痛みを感知すると、エンドルフィンといって、モルヒネのように痛みを和らげる作用を持った化学物質が体内に放出される。

脳の画像を使った研究により、人が偽薬を本物の薬だと思って服用すると、エンドルフィンがより多く放出されることがわかった。

神経が、本物の薬を服用したときのような反応を示すのである。

プラシーボ効果ほど解明されていないが、それに劣らず強力なのがノシーボ効果である。

人はこの薬を飲むと深刻な副作用が出ますよ言われると、医学的に何の理由もないのに、そうした副作用を感じることが多い。

例えば、ある研究によると、実験で参加者に、これは吐き気を催す薬だと告げて砂糖の錠剤を与えたところ、その後被験者の80%が実際に胃の内容物を吐きはいじめたという。

また別の研究では、自分は心臓発作で死ぬと思い込んでいる女性は病歴が全く同じでも、心臓発作で死ぬと思っていない女性と比べ、心臓発作で死ぬ確率が四倍高いことが明らかになった。

具合が悪いと思い込んでいると本当に具合が悪くなることもあるのだ。


プラシーボ効果は科学的に証明されている部分があることを初めて知った。

そして痛い注射の方が、痛くない注射よりも治療効果が強いらしいとの記述が豆知識にあって、笑った

健康であり続けるのもそう思い込むことも大事なんだなと思った。

もちろん気持ちだけでは対処できないこともあるが、ポジティブでいることが体に良い影響を及ぼすことを心に留めておこう