エラストテネス~地球の大きさってどうやって測るかしってる??~

第2週 第4日(木)

古代ギリシャの学者たちの多くは世界は丸いと思っていた。

どれくらいの大きさかは誰にもわからなかったが、前3世紀になるとアレクサンドリア図書館の館長エラトステネスが地球の大きさを測る独創的な方法を思いついた。

エラトステネスはエジプトのシエネという町の近くに、他と違う井戸があることを聞いていた。

この井戸は毎年、一年で日が最も長い6月21日の正午になると太陽の光が井戸の底まで届くという。

これはつまり、太陽が井戸の真上に来るということだ。

エラトステネスはシエネで太陽が真上にある時、その真北にあるアレクサンドリアでは太陽光は斜めにさすに違いないと考えた。

太陽が真上からずれている角度を測れば測ることができれば、地球の大きさを推定することができると考えたのである。

そこで、6月21日の正午アレクサンドリアで測定用の棒を持ち出し、棒の影がつくる角度を測定した。

エラトステネスは影の角度が2つの町を地球の中心と結んだ時にできる角度と等しくなることを知っていたので、360で割った結果50分の1で有ることがわかった。

あとはシエネとアレクサンドリアの2つの町の距離を正確に測定すれば地球の大きさがわかる。

そこでエラトステネスは全く同じ歩幅で歩けるよう訓練された歩測者を雇い計測をおこなった。

その結果地球の全周は3万9700キロと推測した。

今も地球の全周を図る方法として同じ原理が使われており、最新の装置で測定した結果、赤道の全周は4万75キロと推定されている。


地球の大きさってどうやって測るかふと考えてみたけど、すぐには思いつかなかった。

でもこの内容を読んだら三角形の相似で中学校で習う知識でできるって気付かされた。

今時調べれば地球の全周なんてすぐ出てくるけど、じゃあそれをどうやって調べるかって考えたことがなかった。

これは夏休みの自由研究とかに使えそうだし、Youtuberの企画としても面白いかも。